
「韓国料理にワインって、なんだか合わなさそう。」とお感じになる方も多いのではないでしょうか?
確かに焼肉やキムチのお供と言えば、ビールやマッコリなどが定番。加えて、「辛い料理を食べると、ワインの繊細な味わいがわからなくなってしまうのでは?」という懸念もあるでしょう。
ですが、韓国料理もすべてが辛いわけではないんです!たとえば、「韓国風すき焼き」とも言われるプルコギ。
昔、韓国で食べて、すごくおいしくて…。そこで今回は、プルコギを作ってワインとの相性を検討してみることにしました。
お肉と玉ねぎでつくる春雨プルコギ

韓国で食べたような本格的なプルコギは、自分ではなかなか作れないだろうな~と思っていたところ、救世主が現れました!たまたまスーパーで見つけたモランボン株式会社さんのプルコギセット。肉の下味用のタレと春雨がセットになっています。
肉と玉ねぎを買えばプルコギが作れるということなのですが、彩りが欲しかったのでピーマンと赤パプリカを加えて作りました。
野菜をカットしている間に牛肉をタレに漬け込んで、フライパンでチャチャっと調理。
本当に簡単に作れるし、味は本格的。程よい甘みとほのかなスパイシーさのバランスがたまらなく美味しかったです!
プルコギにはどんなワインを合わせたらいい?
プルコギの味付けには糖分の含まれたタレを使いますが、そのタレの甘さが、ワインの酸や苦みをクローズアップしてしまうこともあるので注意が必要です。
そこで、プルコギに合わせるとしたら、果実味が豊かで、酸やタンニン(渋み)は比較的穏やかなものを選ぶといいでしょう。スパイスの香りがあってもいいかもしれません。
ブドウ品種で言うと、メルロー、グルナッシュ、シラー、グルナッシュあたりのワインがおすすめです。
コトー・デュ・ポン・デュ・ガール キュヴェ・デ・ガレ
今回プルコギに合わせたワインがこちら。フランスのローヌ地方のエステザルク協同組合が手掛ける『コトー・デュ・ポン・デュ・ガール キュヴェ・デ・ガレ』です。
ブドウ品種はグルナッシュ主体。
エステザルグ協同組合
エステルザルグ協同組合は14世紀にローマ教皇庁があった南仏・アヴィニョン近郊のエステザルグ村にある、10名の栽培家から成る小規模な協同組合です。
組合に加入している全農家がビオまたは限りなくビオに近いリュット・レゾネ(減農薬農法)に取り組んでおり、品質にこだわったワインを造っています。まさに少数精鋭!
テイスティングコメント
鮮やかなルビーの色調に、ダークチェリーやブラックペッパーの香り、シルクをまとったような果実味とエレガントで上品な酸、程よいタンニン。余韻も長く続きます。
とても1,000円台とは思えない味わいで、実は気に入りすぎてリピ買いしちゃいました。笑
ペアリング総括
ワインの豊かな果実味がプルコギの甘みと調和し、程よいタンニンが全体の味わいを引き締めます。
また、スパイスのトーンが良いアクセントとなり、プルコギの味わいに一層深みを与えてくれました。
想像以上に相性が良くてびっくり。皆さんも機会があればぜひ試してみてください♪
ちなみに、通販サイトではなぜか産地が「ラングドック・ルーション地方」となっているものもありますが、インポーターであるラシーヌ(株)さんのサイトではローヌ地方になっているので、ローヌ地方が正解かと思います。

コトー・デュ・ポン・デュ・ガール キュヴェ・デ・ガレ[2018]
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