
前回の記事、前々回の記事で紹介した、プイィ・フュメのワイン。
ほんのりスモークしたような香りが感じられるため、一般的にはスモークした料理と相性が良いと言われます。これまではスモークサーモンを使った料理と合わせてみて、いずれも抜群の相性でした。
そこで、今回は同じスモークでもスモークベーコンを使った料理との相性を検討するべく、スモークベーコンを使った時短料理、「巻かないアスパラベーコン」と合わせてみることにしました。
「巻かない」アスパラベーコン

アスパラベーコンといえば、アスパラをベーコンで巻いたものというのが一般的なイメージだと思います。
とはいえ、ひとつひとつ巻いていくのには地味に時間がかかるもの。その時間を節約したいというときにおすすめなのが、この「巻かない」アスパラベーコンです!
レシピ
<材料(2人分)>
- グリーンアスパラガス 6本
- ブロックベーコン 50g
- オリーブオイル 大さじ1
- 塩・胡椒 少々
<作り方>
- ブロックベーコンとグリーンアスパラガスを食べやすい大きさに切る
- オリーブオイルを敷いて熱したフライパンに①を入れ、軽く塩・胡椒をまぶして炒める
- アスパラが柔らかくなってきたら火を止め、お皿に盛って完成
※ベーコンからも塩分が出るので、塩は少なめでもOK。足りなければ後から追加してください。
プイィ・フュメ ドメーヌ・ジャン・クロード・シャトラン
今回「巻かないアスパラベーコン」に合わせたワインがこちら。フランスのロワール地方のプイィ・フュメのワインです。
プイィ・フュメとは?
プイィ・フュメとは、フランスのロワール地方の内陸部、サントル・ニヴェルネ地区にあるワインの産地名です。プイィ・フュメのワインは、ソーヴィニヨン・ブランというブドウ品種を100%使用して造られます。
プイィ・フュメのアイデンティティともいえる特徴は、何と言っても独特なスモーキーなフレーバーです。このような特徴は、他の産地のソーヴィニヨン・ブランのワインにはあまり見られません。
少し小難しい話になりますが、プイィ・フュメの土壌にはシレックスという火打石の成分が多く含まれています。この土壌が、ワインに独特な風味や豊かなミネラル感をもたらしていると考えられているのです。
造り手
造り手はドメーヌ・ジャン・クロード・シャトラン。1630年からワイン造りに携わってきた、300年以上の歴史を持つ名門ドメーヌです。
その実力にも定評があり、有名なワイン評論家からも非常に高い評価を受けています。
ブドウ品種

ブドウ品種はソーヴィニヨン・ブラン。
ソーヴィニヨン・ブランについての詳細は、こちらをご覧ください。
テイスティングコメント
レモンやグレープフルーツ、ハーブの香りに、火打石のようなスモーキーなニュアンス。口当たりはすっきりとしており、上品な果実味と爽やかな酸味、ミネラル感にあふれた味わい、爽やかな余韻が特徴的。
総じて洗練された雰囲気の1本です。
ペアリング総括
『プイィ・フュメ ドメーヌ・ジャン・クロード・シャトラン』と巻かないアスパラベーコンのペアリング。
プイィ・フュメ特有のスモーキーなニュアンスが、燻したベーコンにマッチ。プイィ・フュメはスモークサーモンに限らず、スモークされたベーコンとも相性が良いようです。
また、ワインのハーブを思わせる香りが、アスパラの香りや味わいにも釣り合っていました。実際、プイィ・フュメのようにソーヴィニヨン・ブランというブドウ品種から造られるワインは、そのハーブや芝生などのグリーンを思わせる香りから、緑野菜と相性が良いと言われています。
そして、ワインの持ち味でもあるすっきりとした味わいが、素材の風味を活かしたアスパラベーコンの味わいを一層おいしく感じさせてくれました。
アスパラがおいしい時期には、ぜひ試してみてくださいね♪

プイィ・フュメ ドメーヌ・ジャン・クロード・シャトラン
コメントを残す