
友人が遊びに来る時など、自宅でおもてなしをする際にはキッシュを焼くことがあります。
意外と簡単に作れて、豪華に見えて、人数分に切り分けられるなど、いいことづくめなのです。
近年では日本の家庭でも作られるようになっているキッシュですが、もともとはフランスのアルザス=ロレーヌ地方発祥の料理。
そのため、ワイン業界では「キッシュにはアルザスの白ワインが合う」というのが定説になっています。
そこで、今回は王道の「キッシュ×アルザスの白ワイン」のペアリングを実践してみることにしました。
ほうれん草とベーコンのキッシュ

今回も以前の記事でご紹介した、大石亜子さんの著書を参考にしています。

冷凍パイシートを使って、本格的なキッシュを簡単に作ることができました。
ほうれん草の緑色も、いいアクセントになっています。
ところで、冒頭で「キッシュにはアルザスの白ワインが合う」とご紹介しましたが、アルザスの白ワインにもさまざまなタイプのものがあります。
今回はキッシュのパイ生地のバターの風味や、アパレイユ(パイ生地の中のプリン状の部分)の優しくクリーミーな味わいを考慮し、ゲヴェルツトラミネールというブドウ品種のワインを合わせてみました。
カミーユ・ブラウン ゲヴュルツトラミネール ユフォルツ (2018)
今回キッシュに合わせたワインがこちら。フランスのアルザス地方でゲヴェルツトラミネールというブドウ品種から造られている白ワインです。
造り手
造り手はカミーユ・ブラウン。アルザスの南部オルシュヴィールを拠点とする造り手です。2005年に全ての畑14.5haにビオディナミ農法を導入し、ビオロジック、ビオディナミ認証を取得しています。
ブドウ品種
ブドウ品種はゲヴュルツトラミネール。
ゲヴュルツトラミネールについての詳細は、こちらをご覧ください。
テイスティングコメント
輝く麦わら色。ゲヴュルツトラミネールに特有のライチや白いバラの芳醇なアロマに、白コショウのようなニュアンス。
口に含むと、ほのかに甘味を伴う濃厚な果実味が広がり、飲み込んだ後も非常に長い余韻が続きます。
酸は柔らかく穏やかで、丸みのある、たっぷりとした印象の1本です。
ペアリング総括
『カミーユ・ブラウン ゲヴュルツトラミネール ユフォルツ』とキッシュのペアリング。
ワインの丸みのあるたっぷりとした第一印象が、キッシュのクリーミーな味わいと見事にマッチ。酸味が穏やかで果実味が際立った味わいも、クリームやバターの風味を引き立てます。
また、ライチや白いバラなどを思わせるリッチなアロマも、キッシュを一層ゴージャスに演出してくれました。
おもてなしやホームパーティなどの機会に、ぜひ試してみてくださいね♪
カミーユ・ブラウン ゲヴュルツトラミネール ユフォルツ (2018)
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