
先日、図書館で『家庭で作れるスペイン料理』という本を借りてきました。
「おいしそうだけど、自分で作るにはハードルが高いかな」という料理もあったのですが、「これなら簡単に作れそう!」と思った料理が「たことじゃがいものガリシア風」でした。
そこで、今回はスペインのガリシア州の郷土料理でもある「たことじゃがいものガリシア風」に、同じくガリシア州のワインを合わせてみました。
たことじゃがいものガリシア風

スペインのガリシア州では「お祭りのたこ」とも呼ばれており、大人数が集まるときには大鍋でたこを丸一匹ゆで、ハサミでどんどん切りながら大皿で振る舞われるそうです。
今回は、冒頭にも紹介した河出書房新社の『家庭で作れるスペイン料理(増補新版)』のレシピ通りに作りました。
ちなみに、上にかかっている赤い粉は「パプリカパウダー」です。サラダや炒め物など、さまざまな料理にトッピングできるので、これを機に家にストックすることにしました。普通のスーパーのスパイスコーナーでも購入可能です。
マリエッタ (2018)
今回「たことじゃがいものガリシア風」に合わせたワインがこちら。スペインのガリシア州のリアス・バイシャス産の白ワインです。ラベルのデザインに惹かれ、思わずジャケ買いしてしまいました。笑
産地

産地のリアス・バイシャスはスペイン北西部のガリシア州の海沿いに位置する自然豊かな地域。「リアス式海岸」の語源にもなっている、海岸線が入り組んだ地形が特徴です。
スペインのなかでは降水量が多いため、日本と同様にブドウを棚栽培している生産者が多くみられます。
この地域で生産されるワインは、主にアルバリーニョというブドウ品種から造られる白ワインです。海の近くで栽培されており、ほのかに塩気を感じることから、別名「海のワイン」とも呼ばれています。
ブドウ品種
ブドウ品種はアルバリーニョ100%。
アルバリーニョについての詳細は、こちらをご覧ください。
造り手
造り手はボデガス・マルティン・コダックス。1986年の設立以来、可能な限り最高品質のワインを提供するという目的意識のもとでワイン造りをおこなっています。
テイスティングコメント
色調は透明感のある黄緑色。リンゴや白桃、白い花などを思わせるフレッシュな香りに、海の潮風のような香りも感じられます。
微かに甘味を伴う果実味に、キレのある酸味と豊かなミネラル感のバランスのとれた味わい。ほのかに塩っぽさも感じられ、飲み込んだ後もミネラリーな余韻が続きます。
海にいなくてもそこに海があるような、そんな風に海を感じさせてくれる1本です。
ペアリング総括
『マリエッタ』と「たことじゃがいものガリシア風」のペアリング。
同じ地域の郷土料理とワインなので「おそらく合うだろう」とは予想していたのですが、ワインに含まれるミネラル感がタコの旨味をグンと引きたて、想像以上の相性の良さでした。
また、ワインの微かに甘味を伴う果実味が、じゃがいもの風味にもマッチ。
ワインに海のニュアンスが感じられるため、魚介料理全般と相性が良好ですが、自分が試した中ではこの組み合わせがベストコンビでした。
機会があれば、ぜひ試してみてくださいね♪
マリエッタ (2018)
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