
「日本ワイン」とは、国産のブドウのみを原料とし、日本国内で醸造されたワインのこと。
従来は国産のブドウを使っても、輸入濃縮果汁などの輸入原料を使っても、国内で醸造されたワインであれば一括して「国産ワイン」と呼ばれていました。しかし、これでは原料の産地がよくわからないという問題があったのです。
そこで、2015年に国税庁により『果実酒等の製法品質表示基準』が定められ(施行は2018年10月30日)、日本ワインと呼べる条件を満たしたワインだけが「日本ワイン」と表示できるようになりました。
日本ワインの産地
日本ワインの代表的な産地としては、山梨県や長野県、北海道、山形県などが挙げられます。
その一方で、今日では北は北海道から南は沖縄県まで、ほとんどの都道府県で実に多彩な日本ワインが生み出されています。
おすすめの日本ワイン
シャトー酒折ワイナリー 甲州 ドライ
2016年に伊勢志摩にて開催されたG7サミットでも振る舞われた、山梨県産の甲州を100%使用した日本ワインです。
造り手はシャトー酒折。ワインの輸入販売会社である木下インターナショナル(株)のグループ会社として、1991年に山梨県甲府市酒折に設立されたワイナリーです。
非常に淡く、透明に近い色調。蜜柑や柚子などの和柑橘や青りんごの香りに、ほのかに吟醸酒のような香りも漂います。
軽やかな口当たりに、みずみずしい果実味、キリっとした酸味が特徴的。飲み込んだ後には甲州特有のほろ苦い余韻も感じられます。
その名前の通り、ドライでスッキリとした印象の1本です。
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グランポレール 余市ケルナー
サッポロビールが展開する日本ワインのブランド、グランポレールシリーズのワインです。
詳しいブランドコンセプトはこちらからご覧いただけます。
https://www.sapporobeer.jp/wine/gp/about/
産地は北海道の余市。気象条件がドイツの銘醸地と類似していることから、ドイツ系のブドウをはじめ、欧州のブドウ品種の栽培に成功している産地です。
ブドウ品種はケルナー。耐寒性があることから、主にドイツや北海道などの冷涼な地域で栽培されています。
青りんごや白い花を想わせる爽やかな香りに、みずみずしい果実味、いきいきとした酸とミネラル感がバランスよく調和。
スッキリとしていながら、しっかりとした飲みごたえを感じられる1本です。