主にスペインやポルトガルで栽培されているアルバリーニョ。海の近くで栽培されたアルバリーニョのワインからは、ほのかに海のニュアンスが感じられることから、「海のワイン」と呼ばれることもあります。
近年では日本でも栽培されるようになり、じわじわと注目を集めている品種です。
ワインの特徴

アルバリーニョから造られるワインは、桃やトロピカルフルーツのような甘い香りに、豊かなミネラル感とシャープな酸味が特徴です。
また、「海のワイン」と称されるように、海の潮風や海藻を思わせる香りや、ほのかな塩気が感じられることもあります。
主な産地
アルバリーニョはブドウの果皮が厚く、高温多湿な環境でも病気にかかりにくいという特性を持つことから、比較的雨の多い地域を中心に栽培されています。
代表的な産地は以下の通りです。
- スペイン(特に西部のリアス・バイシャスが有名)
- ポルトガル(特にスペイン国境沿いのヴィーニョ・ヴェルデが有名)
- 日本(新潟県や大分県など)
相性のいい料理

酸やミネラルが豊かで、海のニュアンスを感じさせるワインのため、基本的に魚介料理全般とよく合います。なかでもエビ、イカ、タコ、貝類などとは抜群の相性です。
具体的には、次のような料理とよく合います。
- パエリア
- 貝(ムール貝、あさりなど)の白ワイン蒸し
- エビのフリット
- たことじゃがいものガリシア風
など
おすすめのアルバリーニョのワイン
マリエッタ
産地はスペインのリアス・バイシャス。スペイン北西部に位置し、「リアス式海岸」の語源にもなっている海岸線が入り組んだ地形が特徴です。
造り手はボデガス・マルティン・コダックス。1986年の設立以来、可能な限り最高品質のワインを提供するという目的意識のもとでワイン造りをおこなっています。
色調は透明感のある黄緑色。リンゴや白桃、白い花などを思わせるフレッシュな香りに、海の潮風のような香りも感じられます。
微かに甘味を伴う果実味に、キレのある酸味と豊かなミネラル感のバランスのとれた味わい。ほのかに塩っぽさも感じられ、飲み込んだ後もミネラリーな余韻が続きます。
海にいなくてもそこに海があるような、そんな風に海を感じさせてくれる1本です。