
「黒ブドウの王」と呼ばれる、フランスのボルドー地方原産の赤ワイン用ブドウ品種です。
芳醇で力強いワインを生み出すことから、人気の高い品種でもあります。
ワインの特徴

一般的にカベルネ・ソーヴィニヨンのワインは、カシスやブルーベリーなどの果実の豊かな香りを持つ、しっかりとした酸や渋みのある味わいになります。
また、木樽で熟成することにより、バニラやコーヒー、カカオのような香りも加わります。
さらに、熟成が進むことで葉巻や甘草のような香りが現れ、渋みがマイルドになり、旨味が増します。
なお、フランスのボルドー地方では、味わいのバランスをとるため、メルローやカベルネ・フランなどの他品種とブレンドされることが多いです。
主な産地
カベルネ・ソーヴィニヨンの栽培には、日当たりがよく、水はけの良いエリアが最適とされますが、人気が高いこともあり、世界各地で栽培されています。
代表的な産地は以下の通りです。
- フランス(ボルドー地方。特にメドック地区が有名)
- チリ
- アメリカ(カリフォルニア)
- オーストラリア
- スペイン
など
相性の良い料理

凝縮感のある力強い味わいのカベルネ・ソーヴィニヨンのワインには、旨味の強い食材や、ボリューム感のある料理がよく合います。なかでも、牛肉やデミグラスソースを使った料理などとは抜群の相性です。
具体的には、次のような料理とよく合います。
- ビーフシチュー
- サーロインステーキ
- デミグラスハンバーグ
- 仔羊肉のソテー
など
おすすめのカベルネ・ソーヴィニヨンのワイン
クマ オーガニック カベルネ・ソーヴィニヨン
アルゼンチンの有機認証機関である「アルゼンサート」の認定を受けた有機栽培ブドウを100%使用したオーガニックワインです。
造り手はミシェル・トリノ。1892年にカファジャテでブドウの栽培を始め、現在は700haを超えるブドウ畑を有する、カファジャテを代表するワイナリーです。
カシスやブラックベリー、イチゴジャムを思わせる香りに、黒胡椒やクローブ、ナツメグなどのスパイスのニュアンスも感じられます。肉厚な果実味に、豊富できめ細やかタンニン(渋み)が調和。飲み込んだ後にも、ほんのりスパイシーな余韻が残ります。
フルボディではありますが、カベルネ・ソーヴィニヨンのワインのなかでは比較的軽めで、幅広い食事と合わせやすいフードフレンドリーな1本と言えるでしょう。
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パンゴリン カベルネ・ソーヴィニヨン
産地は南アフリカの西部、西ケープ州の海沿いに広がるコースタル・リージョンのパール地区。
ワイン名にある「パンゴリン」はワインのブランド名で、南アフリカの有名ワイナリー「ニール・エリス」のホセ・コンデ氏が、新進気鋭のワイナリー「ジュステンバーグ」と共に造りだした新ブランドです。
カシスやブラックベリーなどの黒系果実の香りに、ブラックペッパーやクミンなどのスパイスのニュアンスも感じられます。ふくよかな果実味と上品な酸、丸みのあるタンニンが調和した、力強さと気品のある味わい。
程よいボリューム感で、心地の良い飲み口の1本です。