ピノ・ノワール(Pinot Noir)

黒ブドウの女王」と呼ばれる、フランスのブルゴーニュ地方を原産とする赤ワイン用ブドウ品種。

果皮が薄いために病気に弱く、栽培が難しい品種ではありますが、最適地で栽培されると最上のワインになる可能性を秘めた品種です。

※ドイツでは「ブラウブルグンダー」と呼ばれています。

ワインの特徴

産地によって特徴は異なりますが、一般的には明るめの色調で、赤いベリーやチェリー、バラの花などの香りが感じられます。熟成が進むと、紅茶やトリュフ、なめし革などの複雑で華やかな香りが現れます。

味わいは果実味と酸味が豊かで、渋みは比較的穏やか。繊細でエレガントな印象のワインになります。

主な産地

ピノ・ノワールの栽培には、冷涼で乾燥した気候の、水はけのよい石灰質の土壌が適しています。

代表的な産地は以下の通りです。

  • フランス(ブルゴーニュ地方、シャンパーニュ地方)
  • アメリカ(カリフォルニア、オレゴン)
  • ドイツ
  • ニュージーランド
  • オーストラリア
  • チリ

相性の良い料理

繊細でエレガントな印象のピノ・ノワールのワインには、濃厚な味付けの料理よりも、ほどほどのボリューム感の料理がよく合います。また、醤油で味付けした料理とも相性が良好です。

具体的には、次のような料理がよく合います。

  • ローストチキン
  • チキンのトマト煮込み
  • サラミ
  • ローストビーフ
  • 肉じゃが
  • マグロの刺身

など

おすすめのピノ・ノワールのワイン

フレデリック・マニャン ブルゴーニュ・ピノ・ノワール

産地はフランスの銘醸地、ブルゴーニュ地方。なかでも銘醸地として名高いモレ・サン・ドニ村を中心としたコート・ド・ニュイ地区で収穫されたブドウから造られています。

造り手はフレデリック・マニャン。モレ・サン・ドニ村で5代にわたってワイン造りを行う名門・マニャン家に生まれたフレデリック1995年に設立された、世界的にも高い評価と人気を得ている造り手です。

チェリーやラズベリーなどの赤い果実やバラのような魅惑的なアロマのなかに、ほのかに鉄や生肉を連想させるニュアンスも感じられます。豊かな果実味に、上品な酸、きめ細やかなタンニン(渋み)が調和した、上質な味わい。飲み込んだ後も、後味が余韻となって長く口の中に残ります。

丁寧に造られたことが伺える、非常に高品質なワインです。

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