ソーヴィニヨン・ブラン(Sauvignon Blanc)

ソーヴィニヨン・ブランはフランスのボルドー地方が原産の白ワイン用のブドウ品種です。

爽やかな香りとシャープな酸味が持ち味のワインを生み出すことから、人気の高い品種でもあります。

ワインの特徴

ソーヴィニヨン・ブランのワインのワインは、グレープフルーツのような柑橘類の香りや、レモングラスなどのハーブや芝生を刈った時のような「グリーン」を感じさせる香り、シャープな酸味が特徴です。

冷涼な地域で栽培されたソーヴィニヨン・ブランのワインは、より「グリーン」の印象が強くなります

また、フランスのロワール地方のプイィ・フュメやサンセールなどの産地のソーヴィニヨン・ブランのワインは、上記の特徴に加え、火打石のような香りやミネラル感が現れるのが特徴です。

※フランスのボルドー地方では、味わいのバランスをとるため、一般的にセミヨンとブレンドされます。

主な産地

一般的にソーヴィニヨン・ブランの栽培には冷涼な気候が適しているとされますが、その人気の高さから、世界各地で栽培されています。

代表的な産地は以下の通りです。

  • フランス(ボルドー地方)
  • フランス(ロワール地方)
  • ニュージーランド(特にマールボロが有名)
  • チリ

など

相性の良い料理

ソーヴィニヨン・ブランのワインは、ハーブのような「グリーン」を感じさせる香りが持ち味のため、フレッシュな緑の野菜とは抜群の相性です。

また、すっきりとした爽やかな味わいのため、寿司や天ぷらなどの和食ともよく合います

具体的には、次のような料理とよく合います。

  • グリーンサラダ
  • 塩ゆでしたグリーンアスパラガス
  • スモークサーモン(特にロワール地方のソーヴィニヨン・ブランのワイン)
  • 寿司
  • 天ぷら

など

おすすめのソーヴィニヨン・ブランのワイン

プイィ・フュメ ドメーヌ・ジャン・クロード・シャトラン

プイィ・フュメとは、フランスのロワール地方の内陸部、サントル・ニヴェルネ地区にあるワインの産地名です。プイィ・フュメのアイデンティティともいえる特徴は、何と言っても独特なスモーキーなフレーバー。このような特徴は、他の産地のソーヴィニヨン・ブランのワインにはあまり見られません。

造り手はドメーヌ・ジャン・クロード・シャトラン。1630年からワイン造りに携わってきた、300年以上の歴史を持つ名門ドメーヌです。その実力にも定評があり、有名なワイン評論家からも非常に高い評価を受けています。

レモンやグレープフルーツ、ハーブの香りに、火打石のようなスモーキーなニュアンス。口当たりはすっきりとしており、上品な果実味と爽やかな酸味、ミネラル感にあふれた味わい、爽やかな余韻が特徴的。総じて洗練された雰囲気の1本です。

このワインの関連記事

ブランコット・エステート クラシック ソーヴィニヨン・ブラン

産地はニュージーランド南島の北東端に位置するマールボロ地区。近年は良質なソーヴィニヨン・ブランの産地として世界的に注目を集めています。

造り手はブランコット・エステート(創立当初の名称はモンタナ)。マールボロの将来性をいち早く見抜き、1975年にマールボロに初めてソーヴィニヨン・ブランを植樹した造り手です。1979年にはマールボロ初となるソーヴィニヨン・ブランのワインを発売し、現在のマールボロのワイン産地としての土台を築き上げた、いわばマールボロのソーヴィニヨン・ブランのパイオニア的存在です。

グレープフルーツやパッションフルーツのような果実の香りに、レモングラスやフェンネル、ディルのような清々しいハーブのような香り。口に含むとピュアな果実味といきいきとした酸味のバランスがよく感じられ、心地よいほろ苦い余韻へとつながります。

夏の草原を吹き抜ける風のような、爽やかな印象の1本です。

このワインの関連記事

Archive